「殺処分ゼロプロジェクトシンポジウム」で得たもの

母ちゃん、ジャック、メグ先日、さいたま市で行われた「殺処分ゼロプロジェクトシンポジウム」(保護猫カフェねこかつ様主催)に参加してきました。

アニマル・ドネーション様に紹介され、直前に参加を決めましたが、とても有意義なものでした。
登壇された方々は、

橋谷田元(埼玉県生活衛生課前動物指導担当)
福田郡盛(埼玉県生活衛生課動物指導担当)
太田匡彦(朝日新聞社メディアラボ主査「犬を殺すのは誰か」著者)
太田快作(ハナ動物病院院長、NPOゴールゼロ副理事長)
工藤久美子(NPOねこだすけ代表理事)
※敬称略

の5名様でした。

このシンポジウムで語られたのは…
「殺処分ゼロ」という言葉に惑わされないこと。
そして、それでも殺処分ゼロは可能だと信じ、実現すること。
というシンプルなものでした。
目指すものは殺処分ゼロなのですが、ゼロという数字にとらわれることは避けなければならない。
本当の意味で動物たちが幸せに暮らせる社会を手に入れなければならない、という内容でした。

・殺処分が生まれる背景
・埼玉県の取り組み
・生体販売の問題点(生体販売をすべて否定したものではありません)
・地域猫(TNR)を広げるために

この4つが大きな議題でした。

これらに関しては、ネット上には感情的な情報が広まりやすいです。
しかし、今回のシンポジウムでは冷静に数字を使って分析し、熱い思いは持ちつつも、どうしたら良いのかという未来志向の内容でした。

生体販売に関しては、大きな問題があると確かに思います。
しかし、誠実にブリーディングしているブリーダーがいることも確かです。
彼らは、ひとつの犬種(猫種)を血統を守りながら、繁殖させています。
しっかりと管理し、負担をかけない状態をキープしています。

生体販売における問題の多くは「安価な値段で大量に提供する小売」を改善(淘汰)することで解決するのではないか?と今回、改めて実感しました。

将来、野良猫たちがいなくなった世界で、猫たちを家族に迎えることはブリーダーからになると思います。
すでに、犬においてはそうなりつつあるのでしょうか。
このシンポジウムで公開されたデータによると、犬の小売による販売は減少傾向にあるとのことでした。
※記事下部に、伸び率など記載しています

保護犬たちを引き取ることも方法として一部、広まりつつあるのかと思います。
埼玉県では子犬に関しては順番待ちとのことでした。
※成犬は残念ながら別です…

選ぶ側に知識や基準が無いまま、単なる「生体販売批判」があることは確かです。
悪徳な繁殖家がいる理由に、安価に大量販売する小売店の存在があります。
大量に売るには、大量の仕入れ、大量の仕入れ候補が必要なのです。
そこを追求した、もっと大きな活動が今後は必要だと思いました。

「感情論ではなく、理由を掲げた啓蒙を行わなければならない。」
と思います。

生体販売の小売を規制しなければ、猫も犬の二の舞いになると、太田匡彦氏は語っていました。
生体販売の小売において、犬は減少しているものの、猫は前年比130%の伸び率だということでした。

野良犬がいなくなって久しい日本ですが、その背景も犬を大量販売する小売店の存在を広めたひとつだと、初めて知りました。
犬を(簡単に)手に入れる方法が、小売店だけだった。

猫も、いずれそうなると、確かに思いました。
(すでに前年比130%である点から)

誠実なブリーダーを認めていくことも、考えていかねば。。

この問題については、引き続きブログに掲載していきたいと思っています。

※medelの基本姿勢は、殺処分がゼロになることを支持し、救われる可能性のある動物たちが新しい家族を見つけられる社会になっていくことに協力することです

ちなみに写真は、保護前の黒猫ファミリー(母ちゃん、ジャック、メグ)です。