ゴールデンウイーク、往診大騒動!
ゴールデンウイーク、medelは大忙しで猫たちのお留守番サポートに走り回りました。
初めての猫ちゃん、何回目かの猫ちゃん。
たくさんの猫たちに会うことが出来て、幸せなゴールデンウイークとなりました。
そんななか、川口市のOさんの大切なミルクちゃんのお世話に5日間、入らせていただいた時に起きたことについてお話をしたいと思います。
※Oさんには掲載の許可をいただいております
ミルクちゃんは今回、初めてmedelでお世話させていただくことになった6歳の男の子です。
尿路結石症のため、療法食を食べている子でした。
また、未去勢でしたので「理由があるのですか?」とおたずねしたところ…
「動物病院から暴れるので難しいと言われている」との返答でした。
尿路結石症についても、暴れることを理由に診察があまり前に進んでいない様子でした。
なるほど…とヒアリングを進めつつ、留守にする際の懸念について確認していたところ
「おしっこをしないことが1日あり、吐いていれば病院へ連れて行って欲しいのですが」
とご相談を受けました。
オスの猫がおしっこを1日しないと、命に関わります。
私のそこについては「もちろん」と答えました。
が、未去勢でかなり緊張しやすいミルクちゃんを捕まえてキャリーに入れて…ということは、かなり難易度が高く感じたので、その際には往診をしてくれる病院を探すということで、互いに了承しました。
そしてシッティング3日目…
その状況が起きてしまいました!
通院している病院に電話で切迫している状況を伝え、判断を仰いだところ
「うーん、時間内に連れて来てくれれば診ますよ」
というなんというか…他人事な返答。
これはダメだと思って、急いで他の病院で往診を謳っている病院を探しました。
「W動物病院」というところが見つかりました。
普段は予約での往診しかしていないという病院でしたが、切迫していることを理解してくれ、院長先生の判断により緊急で往診に駆けつけてくれました。
院長先生と看護師さんが事情を聞いてくれ、
「じゃあ、病院に連れて行こう!」
と、まずは緊張してかなり威嚇モードなミルクちゃんにカラーをつけようと…→断念
捕まえてキャリーに入れようと革手袋をした手を出すも…→断念
「えいや!で捕まえるぞ!手伝ってね!」と言われて、私も用意した革手袋を装着!
院長先生がキャリーをミルクちゃんに押し付けると…
「おおお!おしっこ出たぞ!大丈夫だ!」
と院長先生が!
その場にいた全員が手を叩いて喜びました。
おしっこは色も正常で、尿路結石症による詰まりではなかったことが分かりました。
そうなれば、安心です。
「きっと人がいなくなればトイレに行っておしっこするからさっさと出よう」
と促され、帰りました。
次の日、緊張してミルクちゃんのところへ行くと…トイレには大きなおしっこの塊が。
思わず、泣いてしまいました。
その間、海外でウエディングをあげていた飼い主さんともLINEを使ってずっとやり取りを…
飼い主さんも気が気でなかったと思います。
でも、ミルクちゃんは頑張りました!
シッティングの前にヒアリングで、飼い主さんから懸念を伝えてもらい、その対策を事前に用意していたこと、本当に良かったです。
これからも、しっかりとヒアリングには時間を要していこうと思います。
また、疾患のある子をお世話するときには動物病院との連携を、飼い主さまにももっと強化しておいてもらうことも考えたいと思いました。
今回は、通院している動物病院に不安があることが事前に分かっていたので、いざとなったら頼れないと、覚悟の上でした。
が、通常は良好な関係なはずなので、お出かけには前もって、動物病院へ「こういう人間が留守の間世話をしているので…」とだけでも、伝えてもらう。
そうすることで、スムーズに状況把握を動物病院に始めてもらえると思いました。
先日、鍵の返却と往診費用の精算にOさんの元を訪れました。
シッティング中は押し入れに隠れて、光る眼差ししか見せてくれなかったミルクちゃん。
飼い主さんがいることで安心して、私にもなでさせてくれました。
また、泣いてしまいました(笑)
また、今後、今回お世話になった「W動物病院」に通院することにした、とおっしゃっていました。
ミルクちゃんは、今回とても強運だったなと、実感しています。
これから、良い治療をしていこうね。
疾患がある子のお留守番サポートにも、全力で関わりたいと思っています。
そのために必要なことを、これからも随時、見直していきたいと思います。
ミルクちゃん、また遊ぼうね!