猫の命は砂利より軽い?

今日、野良猫への餌やりに対して罰金が課せられるという…なんとも悲しい出来事が報じられました。
地域猫として野良猫たちの世話をする身としては、悲しいの一言につきます。

隣家の庭汚す、野良猫餌やりで55万支払い命令
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150926-00050009-yom-soci

この内容からは、餌やりの内容や被害の状況など…詳細は分かりかねるのですが、「女性が保健所から行政指導を受けるも」とあるので、かなりの数の野良猫を餌付けしていた可能性が、あります。
そうなると、かなりの糞尿だったのかも?と思うのですが…

ただ、「野良猫への餌やりに対して罰金」という単なる「結果」が、今後、様々な場所であまり良くない影響をもたらすのではないか?と考えてしまいます。

「ほれみたことか!」と、反対派の方々を活気づかせることになりそうだなと、思ってしまいました。

最近は地域猫という言葉が広まり、野良猫を駆除したいといった感覚の人たちには、居心地の悪いものであったろうと推測できます。
それが、この判決によって、ひっくり返らないとも言えません。

記事には「庭を荒らされたので、砂利を入れ替えた」とありました。
私の住む地域でも、野良猫によって庭が荒らされるので迷惑だと言う方がたくさんいます。
その苦労は分かりつつも…

地域猫活動をしていると…
一代限りの命を全うさせてあげようという、地域猫の考え方と、単に野良猫に餌付けしている状態を混同されている心配が常にあります。

というよりも、野良猫を駆除したいと思っている方々は理解をする努力自体してくれないので、平行線のままだったりします。
「一代限りの、命の全う」の対案が「保健所での、速やかな死」である方々との相互理解は大変困難なものです。

これからも、このようなニュースに悲しい思いをすることがあると思います。
それでも、やらなければならないことだから、やるしかないと思います。
そうすることでしか、不幸な猫を救う手立てはありません(いまのところ)。

へこたれないことだと思って、記事を書きました。
頑張りましょう!

母ちゃん猫とニャゴ

※写真は「砂利より軽いだなんて失礼しちゃうわね!とお怒りの母ちゃんと、それをなだめるニャゴ親子です